「臨床実習」に向けた心理教育(自ら進んで学ぶ)
◎学習者の「望ましくない」行動特徴
1.シナリオ課題を丸ごと見せ、何でもいいから意見をもらおうとする。
(指導者)学生が楽をしようとしているように
見える。たくさん甘えられ、指導者はとても
重たく不快になる。
2.「これ以上分かりません」とすぐ言う。
(指導者)学生の努力の程度が見えないので、
これ以上とは、どれだけの努力したのだろう
かと不快な気持ちになりやすい。指導者に頼
って、後は何とかしてもらおうとする甘えに
受け取れてしまう。
3.何も質問せず、何も確認しない。
(指導者)自分だけで抱え込み、課題解決は先
延ばしにして、「今、ここ」で何とかしよう
と努力していないと思える。やる気が感じら
れず、指導者は「最終的に困ってどうしよう
もなくなるまで放っておこう」と思う。
4.次々矢継ぎ早に質問する。
(指導者)学生は自分で考えようとせず、指導
者から答えを楽して引き出そうとしているよ
うに見えるため、不快な気持ちになる。
◎学習者の「望ましい」行動特徴
1.自分(たち)でしっかり話しこみ、手持
ちのあらゆる資料を調べている。その上
で、指導者に確認したり、質問する箇所を具
体的に絞って尋ねる。
2.学生は、最初に、学生自身の考えや意見
を未熟であっても明るく伝えて、その上で
指導者に質問し、意見やヒント・手がかり
を少しでももらおうと熱心に質問をする。
(指導者)学生の気持ちについ応えたくなる。
3.学生は、ヒントを教えてもらえると、理
解できたことが嬉しくて感謝の言葉を伝え
てくる(良好な関係構築)。
PBL(Problem-Based Learning)の開始前に、毎回「望ましい行動」「望ましくない行動」を確認して授業開始(心理教育)。最初は受身的な学生も「望ましい行動」が少しずつ増える。この小さな変化を欠かさず授業の中で行動強化を重ねる(認める)と、次第に能動的に学ぶ楽しさを感じるようになる(Active Learning)。
SSTの社会学習理論は、山本五十六の教育観と同じ
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